中学受験や中高一貫教育、学習塾の問題に詳しい森上展安氏より
7月と9月末と、夏を挟んで2回の模擬試験があって、相談にみえた方の場合、この2カ月足らずの間に5ポイントも偏差値が伸びた。しかし、7月の時点の偏差値が47くらいだったせいか、保護者の方も、9月の1カ月間指導した塾の先生も、子どもを偏差値47の能力にみたてて、厳しく追い立てたようだ。精魂尽き果てて9月末に相談に駆け込まれた。
ところが、その相談のために9月末に届いた模試の偏差値結果をインターネットで取り寄せたところ、上記した通り5ポイントUPして52強になっていたのだ。この子どもは、9月に1カ月間入塾したスパルタ塾では何も身につかないほど拒否反応を示していた。だから母親はあまり良い予想をしていなかった。
それではなぜこの間に5ポイントも成績が上昇したのか。実は7月の時点で少し相談があったので、夏休みだけみてくれる個別対応の塾をご紹介したのだ。そこの算数の先生が、この子は47の偏差値の能力ではない。もっと伸びる、と断言してくれたらしい。その話どおり偏差値54をとってきた。理科は、好きだったということもあるが、なんと偏差値60である。足を引っ張っているのは44の偏差値がついた社会であることが一目瞭然だった。もっとも国語はもともと悪くなかったのに、偏差値は50そこそこで、聞けば9月の1カ月間、国語は塾でやるだけだったというから無理もない。
私をして言わせれば、これは十分に伸びる素質のある、第1志望合格十分な子どもだ。なぜならこれで社会さえほかと同じくらいの偏差値50であれば、全科の偏差値は55を優に超えるし、それはできないことではない。つまりもう2~3ポイント偏差値は伸びる。
第1志望校の50%合格偏差値は55だから、これは挑戦しないほうがおかしい。そもそも合格者の平均偏差値はそのプラス1~2ポイント上であることが多いからだ。7月の偏差値47から、十分に可能性のある偏差値55への展望は、こうして力のある指導者が8月の約1カ月間の講習で切り拓いてくれた。しかし、偏差値47のレッテルでしか見ることができないと、こうはいかなかっただろう。
目利きの指導者は得意科目を伸ばし、不得意科目を平均レベルまで引き上げる。何より希望を語る。本来できるはずのことを実際にできるようにする。こうして目前に合格が近づいて2月1日を迎えたいものだ。
※この記事から個別対応の塾、家庭教師はお子様だけを見て指導していることがポイントである。
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