月・水は英語、火・木はピアノ、金曜日は美術、土曜日は短蕭(たんしょう=韓国伝統の竹笛)…。
この春に5年生になるキム・ヨンジン君(ソウル市冠岳区新林洞)の「塾・習い事スケジュール」だ。週6日、計7時間半の「私教育費」(日本の文部科学省で言う「学校外活動費」=学習塾・家庭教師・習い事などの費用)は月41万ウォン(約4万6000円)だ。
3月の新学期からは学校の体育の試験に備え、跳び箱・縄跳び・バスケットボールなどを教えてくれる「生活体育(月4万ウォン=約4500円)」がキム君の習い事スケジュールに加わる。キム君の母親(38)は「4年生になったら英語や算数は必須。中国語を習う子もいる。うちの子の塾や習い事は普通」と話す。
◆年間20兆ウォン以上が塾や習い事に
統計庁が昨年、全国3万4000世帯を対象に初めて「私教育費」の実態調査を行ったところ、小中高に通う児童・生徒の77%が塾や習い事に通ったり、家庭教師を頼んだりしていることが分かった。また、こうした児童・生徒が負担する一人当たりの月平均私教育費は28万8000ウォン(約3万2500円)、塾や習い事をしていない児童・生徒も入れ計算した一人当たりの月平均私教育費は22万2000ウォン(約2万5000円)であることが分かった。子どもが高校を卒業するまでの12年間にかかる一人当たりの平均私教育費は3350万ウォン(約378万円)という計算になる。
子どもが二人いる家庭なら、毎月約45万ウォン(約5万1000円)が私教育費として出費されることになる。これは韓国の勤労者世帯の外食費を除く食費1カ月分(30万ウォン=約3万4000円)や、交通・通信費(42万ウォン=約4万7000円)を上回る金額だ。
ゲームについて子供の観察から教わることは多い。小学校4年生の息子は、いろんなゲームを遊んでいるが、その遊び方から「はっ」とした発見をさせられることがままある。生まれたときからゲーム機もインターネット環境も整っている今の時代が、いかに変化したのかを感じさせられる。(新清士のゲームスクランブル)
■Web2.0的な仕組みをもった「粉遊び」ゲーム
このところ、私のノートパソコンを息子に取られてしまう機会が増えた。昨年このコラムで息子が「Wii」でYouTubeを観ていることなどをご紹介したが、昨年夏頃までには、Wiiでのブラウジングはやめてしまった。やめた最大の原因は、「Java」や「フラッシュ」などの技術で作られたウェブの無料ゲームで、Wiiのブラウザーではうまく動かないモノがあるためらしい。特に、一つのゲームに熱中して遊んでいたのだが、どうもそのゲームがうまく動作しなかったようだ。
そのゲームは「無料ゲームサイト ダンボール DAN-BALL」が提供している「粉遊び」というJavaゲームである。これをゲームと呼ぶことは適切ではないかもしれない。それぞれに特有の性質を持つ色の付いたドットで画面上にマウスで絵を描くと、様々な振る舞いを起こし、その結果を観察するというものだ。物理計算が行われており、ちょっとした二次元上のシミュレーションの実験室といった感じのゲームである。
ha55iiさんというハンドルネームで普段はゲームプログラマーをしている人が、趣味で開発している。自宅にゲーム公開用のサーバーを立てて、無償で提供しているようだ。各種の無料ウェブゲームを紹介するサイトでもよく取り上げられている。
このゲームが侮れないのが、「Web2.0」的な仕組みがうまく構築されているという点だ。

■役に立つ創意工夫の習慣
お手伝いさせた子供ほど頭がよくなる-。カリスマ家庭教師として知られる松永暢史さんは著書で、そう自説を主張した。「勉強だけやっていては成績も伸びない」という受験のプロに、子供の教育のあり方について聞いた。(渋沢和彦)
まず、松永さんの「頭がいい」とはどういう意味なのか。
「テストで毎回満点をとることや成績がトップということではありません。的確な判断力や自己表現がしっかりでき、他人とコミュニケーションがスムーズに行えること。そして常に新しいことに取り組み、吸収する能力があることです」
実際、一流大学を出ても社会に出たら通用しない若者は少なくない。松永さんは日本の学校で行われるような知識を詰め込む勉強は、社会では通用しないという。
そして、的確な判断力や自己表現の能力を養うには、家事を積極的に手伝わせることだという。
「家事ほど頭を使い、創意工夫に満ちたものはありません。どのように食器を洗えば効率的なのか、手際よく料理するにはどういう順番がいいか…。洗剤で食器を洗いながら、少しでも河川を汚さない方法を考え、環境問題に目覚めるかもしれません。どんなささいなことでも頭を使うという習慣が大切なのです」