文部科学省は、2009年度の国公立大学入試の実施概要をまとめた。面接や論文などで選抜するAO(アドミッション・オフィス)入試を実施する大学は64校で全体の41%、推薦入試を実施するのは145校で93%に達し、いずれも過去最高を更新した。
新たにAO入試を実施するのは弘前大や奈良女子大、佐賀大など。一橋大など一部の大学では、入学者の学力不足などを理由にAOを取りやめる動きも出ているが、全体としての増加傾向は変わっていない。
全体の募集人員(7月末時点での集計)は国立が9万6020人で前年に比べて152人増、公立が2万5945人で623人増.
文部科学省は5日、平成21年度の国公私立大の医学部定員を今年度より約500人増員し、ピークだった昭和57年(8280人)の水準にまで戻すと発表した。「医学部定員を早急に過去最大程度まで増員する」とした6月の閣議決定を受けた措置。増員は大学側が医師不足の地域に貢献する計画を提出することが条件で、9月下旬までの計画提出を求めている。
文科省は歯学部の定員削減分を医学部定員に上乗せすることも、一定条件下で初めて認める方針。医学部がある計79大学に同日、通知した。
医学部定員は厚生労働省の需給見通しに基づき、昭和57年と平成9年に削減が閣議決定され、19年には7625人にまで減少した。
しかし、地方での医師不足が深刻化したことなどから、18年以降は緊急医師確保対策などによって増員が図られ、20年は7793人に回復。21年は既に179人の増員が申請、認可されており、今回の措置によりさらに300人程度の増員を目指す。